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「いつ……?わかんないけど、うとうとしてて……」
「寝てました……よね?」
「うとうとしてただけ……あ、でもちょっと……夢みたかも」
「だ、だから、寝てましたよね?」
「おにぎりの夢……でも、一瞬だから寝てたの。ちゃんと起きてる」
「……」
熟睡してもらってないと俺はとてつもなく困るのだけど、でもおにぎりの夢を見ていたと悠長に教えてくれるくらいだから、浅かったとしてもほぼ寝ていて、俺のオナニーは気付いていなかっただろう。
そうあってくれ頼む。
「あ……そっか、大和くん」
すると何やら気付いた様子で、もう一度起き上がる姿勢を見せる。
なんとか俺の大変なことになっている股間は隠したので、佐野さんの好きにさせると、身を起こしたと思うとすぐに壁側へと体を移動させた。
つまり、俺側にスペースを設けて。
「僕真ん中で寝てたら大和くん寝れないよね……ごめん、はい」
そして掛布団をぴろんと捲って、横にどうぞ、という仕草。
えええええマジで、そんなに簡単に横で寝させてくれるの……。
でも俺、今までめっちゃ佐野さん見ながらちんこ弄り倒してたんだけど、ちょっと左手は汚れてヤバいことなってるけど、ニオイとかでバレないかな、同じ男だからそこらへん敏感に察される気が……。
「おじゃまします……」
だがこんな千載一遇のチャンスをふいにすることもできず、すぐに布団に入らせてもらった俺。
なんて意思が弱いんだ。
手はさりげなく服でサッと拭いた。
いいんだ俺の服などは汚れてもなんでもっ。
ニオイまでは取れないだろうから危険なのはそこだ。
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