カフェオレ事件

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「こう、やろうと思ったんだけど」 「っ」 「唇と思ったら、鼻だった」 ふに、と佐野さんの指が俺の下唇に当たって、 ―――なにこれ ちんこ触られたかのように連動して、瞬時にまたフル勃起。 「あっ……あの」 「ぷにぷに」 「えっと」 「なんでさっき、僕の触ってたの?」 佐野さんのくっきり二重が俺の口元をこれでもかと凝視し、ぷに、ぷに、と人差し指で弄られる。 めちゃくちゃ股間に響いてもっと触って欲しいんだけど、一方で尋問されているようで怖くて、頭と下半身が俺には別々についてるのかってくらい嬉しいけど苦しい。 「触っ……あの、あ、ごめんなさい……」 「なんで、て聞いてるの」 「いや、なんか……寝てたから」 「唇触るの好きなの?」 唇を触るのが好きかというより、だってあの状況ではそこが限界かと思ったから。 唇というよりはその中に侵入したくて……などとは言えるわけもないし。 「……佐野さん寝てると思ったから、その、……」 「ちゃんと起きてますー」 「ね、寝てたよね? おにぎりの夢見てたんでしょっ?」 「それは一瞬だから」 だとしたら何、俺が変なことしてたことも見えて……、ないよね!? 見てたらこんな雰囲気無理だよね!? そしていい加減ぷにぷにやめて。 マジでノータッチで出る。 感触はもちろんのこと、佐野さんの目が……じろじろと俺の口元をなぞって、それがいやらしくて仕方ない。 こんな風に俺のも見て、触って、舐めて、しゃぶって、ゴックンしてくれたらいいのに。
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