別れ

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(誰だろう?知り合いなんていないのに) そう思いながらゆっくり扉を開けると優しそうなおばあちゃんが居る。 「…はい?」 「こんにちは、私はここの大家です。管理なんかはもうほとんど息子がしてるんだけどね。 これ良かったら食べて」 そう言うと私にきゅうりとトマトを差し出した。 「あ、いや、悪いですよ!」 「ふふふ。いいのいいの、じゃあ貰って! これからよろしくね!何かあったら言うんだよ。 私はあそこに住んでますからね」 近くの一軒家を指差して私に家を教えてくれた。
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