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ほう。なるほど。
そういうつもりか。このガキ。
どうやら本格的に躾し直す必要があるようだ。
「確かにそうだな。お前を罰するのにわざわざ衛兵の手を煩わせることもない。……煌、二度と外に出たいなんて口にできなくなくなるくらい後悔させてやるから、覚悟しろよ」
終始憮然としていた煌が、初めて怯えた表情を見せた。
「それで。お前も共犯か」
執務室の隅で青くなっている千草にそう言葉を投げかければ、ブンブンと大きく頭を横に振った。
「俺……っ、僕は、煌に頼まれただけで、煌が何をしてるのかも、宮廷から抜け出そうとしてたなんてことも、全然知らなかったです!本当です!」
「なるほど」
やすやすと煌ひとりに罪を被せ、災いから逃れる千草。
利口なことだ。
煌をみやると、不貞腐れた様子で床を見つめている。
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