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苦しい、辛い、嫌だ。 この状況から解放してくれるのはこの男しかいない。 その一心で男に従う。 男の手に引き上げられるようにして、男と向かい合うように膝の上に座らされる。座らされたまま、男が足を開けば、少年も大きく足を開かざるをえない。 男が無造作に張型に手をのばし、コツコツと張型を指の先で叩いた。 「あっ……、ん、はっ……」 途端に感じた背中を電流が走るような感覚に、少年の身体から力が抜けて、男の方にもたれかかるように倒れこんだ。 男の指がそのまま張型が押し込まれている部分をつーっとなぞったかと思うと、少年の後孔に埋め込まれた張型を掴みゆっくりと引き抜く。そしてあろうことか、息を飲む間もなく再び突き立てた。 「っ、ああぁぁああっ!」 何度も出し入れされ、中を激しく掻き回される感覚に、思わず悲鳴が上がった。 背中に左腕を回され、抱きしめられるように押さえつけられているから、腰を逃すことも出来ない。 連続的に与えられる強すぎる刺激に身悶えるしかなかった。 グチュリと水音を立てて突き立てられる張型が、身体の中のある一点を掠めた瞬間、今まで経験したことない、強い快感が少年の身体を突き抜けた。 身体を仰け反らせ、悲鳴をあげるも、男は容赦なく同じところを何度も責め立てる。 強すぎる刺激にどうしていいのか分からず、必死で男の腕にしがみついていた。 「気持ちいいか?」 男が少年に囁く。 何を言われているか理解できず、少年は激しく頭を左右に振った。 少年の反応に男の口角が上がる。 「……初めてにしては上出来だな」 男は張型を素早く一気に引き抜いた。 体力の限界だった少年は、声にならない悲鳴をあげ、そのまま倒れるように意識を失った。
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