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「……っあ!……っ……や、めっ……」 暗い部屋に小さく聴こえる悲鳴混じりの息遣い。 中央に置かれたのベッドの上で、黒髪の少年が苦悶の表情を浮かべていた。 両腕は紐で後ろ手にひとまとめにされ、膝をついて両肩をベッドに押し付けられた状態で、男の指を後孔に咥え込まされている。額に滲んだ汗のせいで、髪が額に張り付いていた。 執拗なまでにゆっくりと、何度も何度も角度を変えて出し入れを繰り返される男の指。抵抗することもままならない状況で、慣れない刺激から逃れようと腰を引かせれば、咎めるように少年の臀部に平手が落とされ、引き戻される。 この部屋に連れて来られたときに、繰り返し浣腸され、抵抗する気力も体力も根こそぎ奪われていた。 ふいに指が引き抜かれ、男の手が少年から離れた。 解放された少年は、崩れるようにベッドに倒れこむ。 ベッドから離れた男は、棚へと向かった。様々な責め具が並んでいる大きな棚だ。男は時間をかけて棚を吟味し、そこから道具をいくつか選び取り、再びベッドへと戻ってきた。 紐が緩んでいたのか、いつのまにか少年は腕の拘束を解いて、ベッドの隅へ移動し、首から下をシーツにくるまって、反抗心と恐怖とが入り混じったような目で男を睨みつけている。
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