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「すごーい。そういうことまでわかるのね」
まだ提供されていない機能も原理的には出来るのではないかと、那日花之博士は類推した。
「理論的には。ほんとにそうかはわかりませんが。」
「なるほどなるほど。それからそれから」
「そして、その駐車券をもって、買い物をします。その買い物の額とIDが結びついているので、駐車券を入れる前に、ナンバーを見て、バーを開けることができる、ということではないかと。」
「すごーい!!そんな仕組みになっていたのね。」
「でもなんで、そんな仕組みになっているのかしら。たしかに、自動であくのと、車の場所がわかるのはとても便利だけど、そのためだけにしては、随分大掛かりな仕組みのような」
と、布通野女史が疑問を感じた。
「それは、いわゆるビッグデータを集めるためだろうね。その車がどのくらいの頻度で来て、どのくらいの買い物をするのかがわかる。そうすると、雨の日にくるのか、晴れの日にくるのか。どの時間帯に来るのか、そういうのが全部分かって、セールのキャンペーンを組みやすくなる」
「そんな!!怖い!!」
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