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「はいはい。すいません！まず、画質なんですが、4Kの倍は8Kです。国営放送なので研究されてます。ただ、データ量が膨大なので、現代の技術だとまだまだ大掛かりな装置が必要になります。でも、いずれ小型化されて民営化するでしょう。」
そして、丁寧に樫子伊助手が、現在の研究情報を整理し始めた。技術的にはもう実現しているが、小型化、低価格化がまだ課題、ということだった。
「スマホみたいなものね。このスマホの中には、昔のビル一個分まるまるパソコンみたいな、巨大なスパコンが一台入っているというものね。」
と、樫子伊助手の意見を自分なりに整理した布通野女史が答えた。たぶんなにかテレビでそういう話を聞いたことがあったのだろう。
「そうですそうです。どんどん小型化が進んでますね。そろそろこの進化の速度は保てないのではないかといわれて久しいですが、まだまだ、小さくなりますね。需要があるというのは素晴らしい。」
「なんとかの法則ですよね。」
法則という言葉だけ覚えていた布通野女史。
「ムーアの法則ですね。」
「ああ、それそれ！」
「1965年に、毎年2倍にするのが可能だといわれた法則です」
1965年に提唱されたムーアの法則に至った。
「そんなこんなで、どんどん、細かくなるのよね、画像が。」
「そうですそうです。」
ざっくりと、布通野女史がまとめて、樫子伊助手が肯定した。
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