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第一話 入学式
今日は入学式。
ここは第一高校。
人口が減って久しいこの国では、数えるほどしか高校はなくなっていた。
人口の現象と同時に、子どもたちにある兆候が生まれていた。
サイキック。いわゆる超能力を持つ子供達が多く生まれていたのだ。
ただ、これは、昔から小説などにあったような、派手な、物理現象を超越するような、時空移動のような超能力ではなく。
超直感に近いような。感覚をブーストさせたような能力。
これは、情報化社会。
小さいころから、インターネットなどがあり、情報過多な思春期を送ったもの達がてに入れることが出来たと考えられている。
そういう僕にも、超能力が有る。
「力を見ることが出来る」
これが僕の超能力だ。
サーモグラフィのように、力が色分けして表示される能力。
この時代に、この能力がなんの役に立つのかわからないけど
せっかくだから、この力を良い事に使いたい。
そう思って、この第一高校を選んだんだ。
この第一高校は、そういうサイキックをもった少年たちが集まる、変わった高校なのだ。
ただ、この高校を卒業した人たちはあらゆるジャンルで活躍すると言われている。
きちんとペーパーテストもあって、それなりに高難易度。
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