スナーク狩り

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瞬間、俺の身体が何か重いものに押しつぶされた。 俺の手からカメラが抜け、がしゃん、という音を立てて俺の届かないところへと飛んでいってしまった。 俺は頭が真っ白になり、無意識のうちに俺にのしかかっている何かに向かってこぶしを振り上げた。 しかし、渾身の一撃はあっけなく止められ、かちゃん、という無機質な音とともに俺の手首に黒い鉄の輪がかけられた。 そして、我に返った俺の目の前にあったのは、にやにやと口元を緩ませた、あの嫌な笑い顔だった。
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