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森林太郎のおかげで空は命を取り留めた。 「ジャックよ、ジャック。ジャックにやられたの」 「切り裂きジャック」 ゲームのラスボスだ。 このゲームを終わらせるためには、このラスボスを倒さないといけない。 空はラスボスに挑んだに違いない。 「でもどうしてすぐに医者を呼ばなかったの。 もう少しで死ぬところよ」 「それは死んだら、ログアウトすると思ったから」 「死んだら、ゲームオーバーなのよ。ただのログアウトじゃない、本当に死んじゃうのよ」 「えっ?」 「このゲームをやめるためには切り裂きジャックに勝つしかないの」 それは僕も もちろんそうよ そんな…。 むりだよ、そんな相手 逃げ回ってこの世界で暮らすか。 戦って元の世界に戻るか。 私はそろそろここに3年間閉じ込められている。 3年。 三年たっても出られないのか。 これはやばい。 しかも切り裂きジャックに襲われたら、死んでしまう。 そんなゲームあっていいものか。 レストレードが突然アパートにやってきた。 「君にも捜査に参加してほしいんだ」 「捜査?」 「切り裂きジャック事件のね」 「切り裂きジャックはもういいですよ。」 「君は断れないよ」 「怪我したくないし」 「名無し猫がさらわれたんだよ」 空がさらわれた。 「犯人はジャックなのか」 「多分な…」 空を救い出さないと。 「で、君には森林太郎くんを尋ねてほしいんだ」 「どうして森さんを」 夏目は結局森を尋ねた。 「夏目君、君は僕と組んで、ホームズ君たちと対決だよ」 森は言った。 「ホームズとワトソン。夏目君と僕森林太郎。 お互いに医者がいて、名探偵がいる。 つまり夏目くんは名探偵として活躍してくれ」
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