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プロローグ
僕らの街には都市伝説がある。
もう存在しない神隠しが未だに語り継がれているのは、きっとこれが都市伝説だからっていう理由だけだ。
もうそれ以外の理由は無くなてしまった。
それ以外っていうのは、第三者ががまとめれば一言だが、僕たちにとっては思い出のようなヒーローのような、そんな感じだ。
毎年、8月のカレンダーを見てはあの染みついた記憶に溺れて震えた。
きっと、どれだけの時が経っても、僕らの染みは消えない。
さて、今日は8月31日だ。
神社の掃除にでも行くか。
きっとあいつらも来ているだろう。
俺も行かなきゃ。
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