第2章 ラブホテルにて

32/102
209人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
「い、嫌です! もうあんなこと、絶対嫌です。離して! 自由にして!」  びっくりするぐらいの大声だった。今まで黙ってただけにかなりビビった。鎖の音が今まで最大の音量で響いた。枷がエアーバッグタイプになり引っ張っても腕が痛まなくなったから、力を入れやすくなったのかもしれない。 「ど、どうしたの。あの時は、黙って触らせてくれたじゃない? もう俺達、キスまでした仲だよね?」  屈辱に震える顔。やりたい放題されても何も言い出せなかったあの時の自分が、今こんな幼稚な言葉にも反論出来なくさせているのだ。  これが言葉責めか! た、楽しい。すっげー楽しい。無意識のうちに言っちゃったけど、言葉責めも初体験であります。これだけで一本抜ける。  だが待てしばし。まだ始まったばかりである。  杏奈の後ろに回ってスカートを脱がす。腰をひねって逃げようとするが、そのくらいの動作では大した抵抗にならない。  腰の辺りについていたホックを外し、ファスナーをちゅぃぃぃんと下ろすと、チェックのスカートは簡単に地面に落ちていった。落とすまいとすれば自分から大股を開くしかないが、まさかそれはできないよな。若い女の子として。 「おおっ。中学生らしい真っ白のパンツだね」 「い、嫌っ」     
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!