第3章 杏奈の独白

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第3章 杏奈の独白

第18話 もうひとつのプログラム  次の日の土曜日。朝の9時。時間どおりに杏奈は指定場所にやってきた。あのコインロッカーの前だ。俺は1時間も前からここで待っていた。待ちきれなかったのだ。  昨日の晩は頭の中が杏奈でいっぱいで、脳が発酵して杏奈味噌ができそうだった。特産品として道の駅にでも並べようか。どのみち試験のときなどまるで役に立たない脳だしね。ほっとけ。  帰ってから動画で3回抜いた。ピアスを刺す瞬間の表情のエロいことエロいこと。VシネマでもAVでもこんなすごいの見たことがない。  思わずプリントアウトしてしまった。印刷解像度が600dpiしかないポンコツプリンターなのが悔やまれるが、ディスプレイと違って持ち運びできるのがうれしい。今朝はそれで2発抜いてきた。そんな報告いらんと思うけど。  私服の杏奈は、至ってカジュアルな出で立ちだ。杏奈の言葉によれば、小さな猫がいくつも刺繍されたカーキーのフレアなショットパンツ? に、同じく猫のプリントがされた胸元の開いたカットソー? フリルの付いたインナー? にコットンのフラットシューズ?     
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