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第2章 ラブホテルにて
第6話 「悶々」
そして2週間ほどが過ぎた。
過ぎてどうする。
過ぎちゃったものは仕方ないだろ。
過ぎたるは及ばざるがごとし、と言ってだな。
なんの話だ。ともかく2週間の放置プレイである。
住所も名前も、メアドも携帯番号もわかっている。スリーサイズや実力試験の結果まで俺は知っている。顔写真どころか、上半身裸の動画まで持っている。
そして俺たちはバカップルである。
いや、問題はそこだ。俺が勝手に思うのはいいが、なにごとも相手の了承というものが必要だ。その手順が済んでいるとは言えない現状だ。
だから、どうする。
2週間を無為に過ごしていたわけではない。うまく杏奈を呼び出せた暁には、あんなこととかそんなことをする……ん?
誰だって?
杏奈だよ。有海杏奈(ありうみあんな)。俺の彼女だ。一回しか会ったことないけど、ペッティングまでした仲だ。でも話をしたことはない。でもいい名前だろ? 自慢している場合か。
そう、おっぱいを揉むだけで4話まで22,000文字も費やしたあの女子中学生だ。
現段階ではなんの手も打てていない俺だが、うまくいった暁にはやりたいことがたくさんある。
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