第1章 承認

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服の量が多い。それに、あまり見たことのない服もある! 僕は淡い青色の服を一枚手に取った。 「あっこの服、美香のワンピースだ!!」 僕はまた、笑顔になる 「コレ、美香のロングヘアによく合うんだよなー!このポケットに手をつっこんで、すねてる姿が…ん?」 ポケットの中の膨らみに気が付く 「えっ?美香のスマホ???なんで????」  頭の中がパニックになる 「何処かにいるのか???」  部屋中を見渡して、ハッと気付く。そして、また笑顔がこぼれた 「そういう事!なるほどね!クローゼットのプレゼントって…ふふっ」  また一つ深呼吸をして、ゆっくりとクローゼットに近づいた 「美香!ごめんね!!」  僕は両手で勢い良く扉を開けた 「!!!」  開けた途端大量の黒い糸が舞う!僕は自然と後ろにのけぞった、再度中を見た途端、僕の体中の毛穴が開き、瞳孔が開くのがわかった 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 クローゼットの中には防腐剤や保冷剤が敷き詰められ、その上には今にも目を開きそうな女性、髪はガタガタに切られ顔はこの世の終わりのような顔をして横たわっている… 「えっ?」  見たことのある顔だ 「お、お隣…さん?」  散らばった大量の糸はよく見ると髪の毛で直ぐに彼女の物だと分かった。 「み、美香…プレゼントって…」  頭の中は混沌として何も考えられない。しばらく立ったまま彼女を見つめていると彼女の胸元にある1枚のメモが目にとまった。僕は今にも動きそうな彼女の胸元から恐る恐るそれを取った。  あきらへ  これを見て下さい  ****_tdmgat  僕は急いで部屋に戻りスマホに文字を打ち込んだ  映し出されたのは真っ暗な部屋の真ん中で椅子に座っている髪の長い女。暗くてよく見えないが見覚えのある青いワンピースを着ている 「美香??」  ツバを飲み込み、指の震えをこらえ、ゆっくりと再生ボタンを押した  「アキラ!ちゃんと見てますか!  私はねアキラのことが大好きなんだよ。  私が焼きもち焼きなの知ってるよね?  私だけの髪を褒めてよ!  コレで何度目の投稿かな??  去年のコンビニの女の時も同じ事したよね?  その前はアキラの会社の女!  その前も、その前も、もう何回見たら覚えるの?  すぐ忘れちゃうんだから?!  今回は忘れないように!  気づいたんだ!私達別れるのは無理だよね」
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