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ちょうどスマホやタブレット型パソコンが登場した頃だった。柊は休み時間になると、熱心にスマホを操作していたそうだ。
「ちょうどその頃招待制のSNSがはやっていて、彼も私も自分のページを持っていました」
そこで柊は、学校生活を楽しげに書き連ねており、田中さん以外の参加者とも活発に交流していた。
「だから、柊から荒らしのことを打ち明けられたときも、ちょっときつめの冗談を書きこんでいるくらいだろうと思っていました」
しかし、得意げに見せられたパソコンの画面には、吐き気すら感じるような汚い言葉が並んでいた。
ネット上にはいろいろなサイトがある。中にはどうしても否定的な意見を集めがちなものもあるが、柊は参加者が和気あいあいと交流を楽しんでいるサイトにもお構いなしに乱入し、罵詈雑言をまき散らした。
『そんなことに夢中だなんて、金をどぶに捨てているのと同じ、見ていて哀れになるね』
『お前の願いなんて未来永劫叶わない。俺が断言してやる』
『二次元なんかによく熱くなれるね、このキモオタどもめ』
「読んでいるだけで気分が悪くなりました。言葉の暴力というものを、初めて実感しましたよ」
田中さんは柊に荒らしをやめるように忠告したが、
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