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学校が終わると、ハムディを連れて真理菜の家に行った。
「驚かないでね、ほぉら」
チッチの後ろに3匹の小さなチッチがいた。
「きゃぁ!子供産まれたんだぁ!やったぁ」
嬉しかった。私達の絆がより深くなるのを感じた。
それからはまた、私達のペットの子供に逢うために真理菜の家に通った。
子供達はどんどん大きくなり、私は楽しくてしょうが無かった。
「ね、今日遊びに来て」
真理菜の誘いで彼女の家に遊びに行くと、そこには可愛らしいチワワがいた。
「可愛いでしょう?誕生日に買ってもらったの」
大きな瞳の彼女が抱くチワワは文句なしで可愛かった。
散歩の途中で仲良くなるのだろうか、真理菜はあゆみちゃんとよく犬の話をするようになった。私も母親に犬をねだったが、団地は犬を飼ってはいけないらしい。
それからは度々真理菜とクラスの他の女子が犬の散歩をしているところをみかけて口惜しいきもちになった。
しかし、私のもやもやは長くは続かなかった。
真理菜が金魚を飼い始めたから。
金魚なら団地でも飼える。私は急いで水槽を用意した。
リーダー格の真理菜が金魚を飼い始めると犬を飼えなかった他の女子がこぞって金魚を飼いだした。
抱けないしコミュニケーションを取れない金魚に飽きたのか、真理菜はすぐ小鳥を飼いだした。それからもトカゲやカブトムシや猫、と思いつくままに飼っていった。一人っ子の真理菜の願いはお金持ちの両親により次々に叶えられていった。
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