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「うん。もうどこからツッコんでいいやら」
「何かすいません」
「いえいえ、ジャックさんが悪いわけではなさそうだし。ていうか悪い人? 猫? には見えないし。魔法ってのが使えるならすぐにお引き取りいただければ私は文句言いませんので」
「それが……」
「まさか」
「なんかここだとうまく魔法が使えないみたいで……」
「……」
マジか。なんていうかどこからツッコんでいいのかわかんないけど変な物に巻き込まれたらしい。
冷静に返事してるようにみえるけど話についていってないだけだから! まだ夢かなんかだと思ってるから!
だってまずいきなりマンガみたいな煙とともに猫耳イケメンが現れたことが非現実的だし、なんでか日本語通じるし、魔法とかもう……厨二か!
こんな人お兄ちゃんに会わせたら面白がって大変なことになる。幸い夏休み中は泊りがけでバイトするらしいから帰ってこないけど。ていうかジャックさんをどうすればいいの!? これってお兄ちゃんが言ってたトリップってやつかな?
うちで面倒見るのはちょっと無理っぽいのでもとにいた場所に捨てて……と、とりあえず警察に保護してもらおうと思います。
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