2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
   「俺はミツオ。仲間内では、名の知れた潜入のプロだが・・・」  ミツオは、いつもの夜道を歩いていると、違和感を感じた。  止めるつもりのなかった足をとめると、潜入のプロらしく、辺りに用心する。  違和感は、すぐにわかった。いつもはナイはずの明かりが、  人の気配が感じられたからだ。  いつもの宿木高校に、いつもはナイ、明かりと人の気配・・・・  ミツオにとって、違和感は大敵だった。潜入のプロにとって、  最大級のリスクだ。  「・・・名の知れた潜入のプロだが・・・時には、リスクを冒す時もある!」  ミツオは目を細め、  「それこそ、プロの醍醐味ってやつよ!」  ミツオは、心の中で自己完結すると、再び辺りに用心しつつ、  「ミッション開始!!」  と、心で叫ぶと、校門へ歩きだした。    
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!