0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「【奴】に会うのもご免だが、腹ペコもご免だ・・・」
ミツオは、小さく身震いすると、また歩きだした。
歩くグランドの先々には、普段はナイはずの、
屋台のような建物が、いくつも見受けられたが、
ミツオには、それ以上に興味を引く音が聞こえた。
「・・・ん?なんだ?」
ミツオは、大小の小刻みな音に惹かれ、体育館に近づき、
入り口のドアの隙間から、中をのぞいた。
隙間の先には、綺麗に並べられた沢山の鉄パイプの椅子、
その先の壇上には、ジャージを着た男女の生徒達が、
必死にダンスを踊っている。
「踊りじゃ腹はふくれん!」
ミツオは静かにその場を離れた。
最初のコメントを投稿しよう!