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   「【奴】に会うのもご免だが、腹ペコもご免だ・・・」  ミツオは、小さく身震いすると、また歩きだした。  歩くグランドの先々には、普段はナイはずの、  屋台のような建物が、いくつも見受けられたが、  ミツオには、それ以上に興味を引く音が聞こえた。  「・・・ん?なんだ?」  ミツオは、大小の小刻みな音に惹かれ、体育館に近づき、  入り口のドアの隙間から、中をのぞいた。  隙間の先には、綺麗に並べられた沢山の鉄パイプの椅子、  その先の壇上には、ジャージを着た男女の生徒達が、  必死にダンスを踊っている。  「踊りじゃ腹はふくれん!」  ミツオは静かにその場を離れた。
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