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   「ニオイは、この中だ!」  ミツオは無事、校舎内に潜入できた。潜入のプロだから。  途中、嫌なニオイのする保健室や、お化け屋敷なクラス、  演劇なクラスにメイドカフェなクラス等、たくさんの非日常を目にしたが、  ミツオにとって、お目にかかりたいのは・・・    夢中で移動して、気がつくと家庭科室の前に立っていた。  ニオイの終着点だ。  「ここか!」  目の前のドアは、ラッキーな事に、隙間があいていた。  ミツオは、潜入のプロとして、用心深く辺りを見回し、  「いざ!!」  ゆっくりと中に入る。室内は明るかった。  再び辺りを見回す。  と、突然、部屋の隅で音がする。  「ん?」  ミツオがみた音の先には、人影があった。  「なにぃ!!」  ミツオは目を見開いた。  「や、や、や、【奴】だ!!!」  絶対に見つかってはいけない相手に遭遇してしまった!!  【奴】も、ミツオを見つけると、  凄まじい勢いで、ミツオに迫ってくる。
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