第0章 禁断ノ調ベ

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 遥か太古、世界各地には神々が存在していたとされており、人々はその神に救われ、奉ってきた。  しかし、人間が自分たちの文明を進化させていくとともに神々のありがたみを捨て去り、住処を汚し、さらには神を殺める者まで出てきて、神々達は次第に人間達の前から立ち去ったのだ。  そんな神々達が住まう島があるという。  それが、〈守ノ釜島(かみのがまじま)〉。  神々達は主に島の中央地にある樹海に潜んでいたため、人々は恐れのあまり樹海には足を踏み入れようとはしなかった。  怯える島人を救わんと立ち上がった青年がいた。
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