第0章 禁断ノ調ベ

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 ーー神に恐れを見せてはいけない。時は我らの時代でありここは我らの島である。奴らを仕留めれば我らは自由になる。私は挑む、神々達に。  彼は島人達にそう誓うと、早速神殺しに取りかかる。  樹海の奥にある森林を抜けた先に一キロほどの広さのある大きな湖に出る。  巨大な湖の畔に大社造の少し大きな内装がよく見える壁の無い神社があった。  畳で敷き詰められた床に座るのは白い袴を着た男女達。男達の手には太鼓や鈴、横笛などがあり、女達は長い巻物を手にしている。何か演奏を始める様子だ。  そして奥から出てきたのは、黒い袴姿の先程の青年だった。  
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