第0章 禁断ノ調ベ

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「……でも、銃で神を仕留めることなんて出来るのでしょうか」 「ただの銃ではない。神を倒すために私の力により強化した仕込み銃だ。ヤツもこれを大量に浴びればのたうち出来よう」  なるほど、と関心した顔で再び青年は少女を見た。  少女は満月の真ん中まで登り詰め、着物が着崩れ、そのままするんと風につられて、湖の中へじんわり溶けるように沈んでいく。  裸になった少女は両腕を外側へ突き出し、何かを待つように動きを止める。 「…来るか。だがもう遅い」  碓氷は勝利を確信したかのように勝ち誇った顔で、月に浮かぶ少女を見た。  彼は待っていた、巫女の儀式を。
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