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「そうなんです!私、フェイスブックユーザーで。教室のこととか作品を投稿しているんです」
「私も!先生のところで作った作品、凄く評判いいですよ!この間、一緒に来た友達も私が投稿した写真見て興味持ったって」
「そうだったの?わたしったら世間知らずね」
「そんな!私も最初はよくわからなかったけど、今では投稿するのが楽しくて。自分のお気に入りを伝えて、それが広がればいいななんて」
なんだか昔を思い出したわ。
今は天国にいる主人にね、初めてわたしが大好きなカモミールティーを淹れた時のことよ。
『不思議だな。心が安らぐ優しい香りと味がする。こんなに温まる茶を飲んだのは初めてだ』
わたし、それを聞いて決心したの。
たくさんの人にもっとハーブを知ってもらおうって。
心が穏やかで温かくなる、そんなお店を出そうって。
昔も今も。
タッジー・マッジーも、インクで綴った恋文も。
伝えたい想いは一緒よね。
変わってしまっていたのは、わたしの心。
そうよ、おばあちゃんだからって立ち止まるのはただの言い訳。
あの頃のわたしならきっとこう言うわ。
『大好きなハーブの魅力をもっと伝えられるだなんて!!なんて素晴らしい繋がりなの!』
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