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何かある――と思ったキヨシは、運転手に終点のP駅まで走らせることにした。
が、その頃、私鉄の中央センターもパニックになっていた。
その終電の車掌とも連絡が取れず、他の駅からも、
「止まらずに、通過して行きましたよ」
という連絡が入っていて、まったく訳の分からない状態となっていた。
その終電は、一定のスピードで走り続けていて、最終的にP駅で停車する可能性は少ないと思われた。
センター長は、P駅の駅長に、最悪の事態を想定して対処するように命じた。
ところが、止まらない終電は、途中のJRとの交差をくぐった直後、その姿を消したのだ。
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