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彼女は担任に断りを入れると、常に自分の側に私を置いた。
休み時間は友人と遊んでから授業の準備をさせられ、やがて合唱部へと入部を勧めてきた。
休み時間、水を飲む時間が減った。
友人に断り、中校舎へ通う日々。
でも、音楽室のある中校舎で活動する合唱部に入れば、更に放課後も水が飲める!
歌を歌っている者が部室のそばの水道にかぶりついていても不審じゃない!
私は二つ返事で承諾。
合唱部へと入部した。
しかし、どう言うわけか、側にすぐにいつでも水道があると思うと、自然と量が減り、要求も収まってきた。
こうして、高学年になるともう全く水への執着は薄れた。
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