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次の日からである。
学校へ行くと、妙に喉が渇く。
二時間目の後と昼休みの休み時間は長い。
学校で遊んでいるうちに、中校舎へと迷い込んだ。
校舎は3棟あり、東校舎、中校舎、西校舎と分かれている。
喉が渇いていたため、中校舎の水をがぶがぶ飲む。
大人になってから知るが、校舎同士に挟まれた中校舎と言う場所は、水道管も良く冷えるため美味く感じるらしいのだ。
しかも、この校舎は特別教室が多く普段生徒は使わない。水道はステンレス製で、あの独特のレモン石鹸の臭いやカビ臭さもなかった。
二時間目の休み時間にたらふく飲んだ。
しかし、昼になるとまた喉が渇く。
給食の牛乳だけでは足りない。
相当な量を飲みたい!
人目については恥ずかしいと思った。
誰も居ない中校舎に行き、存分に水を飲む。
そんな日々が二週間程続いた。
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