コインロッカーとファスナー付トートバック

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サービス業である駅前で働いていた時のこと。 一人の年配の男性の方が 「自分の荷物をどこのコインロッカーに預けたかわからない」 といって相談にやってきました。 でも・・・そんなの私達だってまるで違う業種だからわからない。ロッカーの鍵を見せてもらったけど連絡先も何も書いてないし。駅前の知ってる限りのロッカーを案内したけど全部行ったという。で、相談されるも・・・うちらはロッカーも鍵も全く関係ない業種。本当、何も出来ない。だから会社目の前の「交番に相談したらどうでしょう」とお伝えしたのですが「交番は行きにくい」というのですね。 いや、確かに交番は何でも屋でないけれど。でも、だからといってこういう場合ってどうすればいいのだろう。手がかりが全くないのですから・・・。 結局は「申し訳ないが、私達はこれ以上お客様のお役に立てない。」って謝ったんですよ。そしたらこの人、逆切れしたんですよね、私達に。 怒った理由はどうやら「お宅の会社のサービスを利用した。だから一緒になって探すのが当たり前」だって。知らんよ、そんなの。家のサービスとコインロッカーは1ミリも関係ないだろう!ってこっちもブチ切れそうになったけどね、抑えましたわ。抑えましたよ。 その人、怒って出て行きましたけどね。
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