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PM11時半過ぎの電車に乗ろうとホームに立っていると
「遥、遥だよな、俺だよ。隼人。」
ギョっとした顔をしたにもかかわらず、向こうは爽やかに微笑み
「凄い偶然、今年から帰国して近くの製薬会社に就職したんだ。」
トラウマ元凶モトカレに遭遇するなんて、すんごい油断した
再会した時のセリフ何にも考えてなかった
頭が真っ白、とりあえずは挨拶
「久しぶりだね。帰国してたんだね。」
は、早く帰りたいよー助けてアンパ〇マン。
「せっかく久しぶりに会ったから、今度食事でもしない?」
社交辞令で言われていても、嫌です。
「そうだね、あっ電車来た。じゃっ」
電車に乗ってうまく離れてラインの交換もせずに
彼は降りていった。
途中から驚き過ぎて埴輪みたな顔になっていた気がする。
今後の対策しなくては、アメリカ食で
デブでハゲれば良かったのに残念だよ
優しくて爽やかで落ち着きがあったな
背が高くて見上げるのは相変わらずだったけど。
奴にはダメージは微塵も無いようで腹が立つ。
不甲斐ない自分にも。
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