4章 恋愛は、過去と向き合うことも必要です。

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『・・・で、遥ちゃんといても全然つまんないんだって隼人言ってた。』 同じサークルの隼人の浮気相手に告げ口っぽく囁かれた。 私を傷つけるのが楽しいようで キツイ香水に長い綺麗なストレートの髪を 耳にかけながら、エクステの不自然な長いまつ毛を 鳥の羽のようにバサバサさせて 濃いめのチークとオーバーリップで 成り立つその顔は作り物みたいだったけど 薄っすら目に水の膜が張って滲んでよく見えなくなった。 ぐはっ 久しぶりに、見た夢が隼人の浮気相手ってシュール。 記憶の底に沈めたはずなのに、忘れ物だよって 時々思い出させてくれる。 あの頃、浮気相手達は素知らぬ顔で私と話したがるから とても傷ついたし、私は向き合わないで逃げた。 脱兎のごとく、避けて逃げた。 隼人と別れ、サークルを辞め、電話番号変更した。 恋愛は難しい。 頑張っても、必ず叶うとは決まっていない。 報われるとも限らないいんだよね。 「目覚め悪っ」 溜息ついてベットを降りた。
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