1章 恋愛をさぼっていました。

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「おはよう、遥 まだ、帰り遅いの? 私なんて残業無いよ?」 美人な同期で親友の未希が一気にマシンガントークで喋る。 振り返ると、陶器のように白い肌に大きなアーモンド瞳で スラリと伸びた脚で今日も派手め美人です。 「おはよ、未希。久しぶりだね   あっ今日飲み行かない?早く帰れそうなの!多分」 「いいよ、ロッカーで待ってるね」 「うん」 仕事帰りに、居酒屋で生ビールを飲みながら未希が詰め寄る 「で、断ったのね。優良物件だったのに橘さん。 顔良し・性格良し・仕事も出来て一目惚れされたのよね? なのに、断るなんて!」 「仕事も忙しかったし、よく知らないから」 「何、草食男子みたいなこと言ってんのってか男子か!」 「未希は企画部の小川さんから食事誘われてんだっけ? 街で偶然会ったときの人? 私、よその部署全く知らないんだよね。未だに。」 同期でもプライベートの充実ぶりが違い過ぎる。 頻繁にあちこちから誘いが社内外問わずあり 貢がれ尽くされ褒め称えられ慣れている。 でも、女性特有のねちっこさがが無くて 努力してるのも知ってるし、性格もあっさりで付き合いやすい。 仕事は出来ないみたいだけど。
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