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あ…
目があった。
いつも同じ時間、同じ車両に乗ってる同じ制服の男の子。
彼はすぐに視線をそらし、窓の外へと移した。
整った横顔が日に照らされて、髪が透き通って綺麗。
しばらく見惚れるように目が離せなかった。
あ、また目が合った。
さすがに恥ずかしくなって手元のスマホに目線を落とした。
彼とこの電車で会うようになったのはこの1ヶ月くらいの話。
たまたま早く目が覚めた日、せっかくだしいつもより早い電車に乗ろうと思って家を出た。
いつもはもっと人の多い時間帯で座れないことのほうが多いが、早く出た分空いてたので珍しく座ることができた。
そして向かい側の席、彼はそこに座っていた。
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