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夏の照りつける太陽光がコンクリートを熱くする。
暑い、風さえも熱く身体中の
汗が止まらない。
炎天下の日射しの中、一人バスを待つ背の高い青年が独り言を呟いている。
『ひさびさの休みに、出掛けようとしたらこれかよ…
どっかり涼しい所で暇潰せるとこねーかな。』
彼は健郷 明(けんごう あきら)。
夏休みの連日のバイトで
息抜きの為にちょっと外に出て
休みを満喫しようと家を出たが、もうすでに後悔し始めている。
プップーッ
クラションを鳴らして、バスが止まる。
アナウンスが流れ
『お待たせしました、深緑公園経由
三田団地行きです。』
『よし、これで良いか!』
明は意気揚々とバスに乗り込んだ。
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