第一話『高速空間 - ワールドスローモーション』

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剣で戦うのかもしれないとは思ったけど、それにしても速い。 どちらもかなり速い。 「おおおぉぉぉぉ!」 と、彼女が大きく斬りかかった。 しかし、それを鬼のモンスターは狙っていたようだ。 横から大きく剣を振り回す。 それに一瞬で気が付き、その美少女はすかさず、剣を戻し、その大剣をガードする。 ガードするが・・・ パキィィィィン と高い音がした。 そう、彼女の剣が折れてしまったのだ。 そして彼女は後ろに吹き飛ばされた。 そう、大ピンチだ。 「折れちゃった・・・」 と、僕は言った。 するとその美少女はバッとこちらを振り向く。 「いつのまに人が・・・」 と彼女は呟く。 そして大きく息を吸って僕の方に言う。 「なにやってるのあなた・・・!速く逃げなさい!!」 と、彼女は言った。 絶体絶命のピンチの時に、僕の事を心配してくれたようだ。 よく見ると、他の二人もボロボロでもう、これ以上戦える状況ではなさそうだ。 「この剣・・・たぶん最強の剣だよな・・・」 と僕は呟いて、構える。 しかし、当然、引きこもり気味の僕は、運動なんてしたことないし、この剣もちゃんと使いこなせないだろう・・・と思っていた。 そして、モンスターはあの動き気だ。 このままでは、当然太刀打ちではきない。 「なにか、スキルはないのかな・・・?』     
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