学校セイフク!第一話「何者語」

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放課後、1人のんびり帰る静稀。そこに千木良聖(ちぎらひじり)が駆け寄ってくる。 聖「静稀さん!何帰ろうとしているんですか!」 静稀「(うんざりした顔で)…下校時間だから」 聖「話があります!(静稀の隣に立って)あのありえない行動の説明をしてください!」 静稀「誘われたのを断った…」 聖「ありえない…本当にありえない!クラスのグループラインを断るなんて!これから1年間一緒にやっていく仲間なのに。私がとりなしていなきゃ大変なことになっていました!」 静稀「別に困らない…」 聖「困ります!修学旅行とか体育祭とか文化祭とかグループ作業とかで困ります!ボッチにメリットはありません!中学校では私が一緒にいられなかったけど高校からはちゃんと監督しますからね!」 静稀ナレーション「幼馴染の千木良聖がいると僕の目論見は上手くいかない。このお節介の塊は何かにつけて僕を人と関わらせようとする。中学校ではクラスが別だったので楽だったが、小学校の時は散々だった」 静稀、説教を垂れている聖の横目で見る。 静稀ナレーション「こうして彼女とクラスが一緒になってしまったのは不運以外の何物でもない。早速僕はクラスの中に取り込まれてしまった」 静稀がスマホを見るとラインにたくさんのメッセージが入っている。 うんざりした顔でため息をつく静稀。 その2人を桐吾が尾行している。電信柱の後ろで楽しそうにしている桐吾。
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