あとは進むだけ

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時間というのは瞬く間に過ぎて行く。 気づいた時にはあの日を振り返ることができるほど、時間が過ぎた。 あれからいろいろと大変だった。 皆の反応、そしてその対応。 入学の手続き。推薦の面接。 そして周りは受験体制に。 皆、離ればなれに自分の道を歩いていく。 それぞれがそれぞれの夢を追い、そして叶えるために努力する。 それは自分も例外ではない。 あの夏から皆が勉強してる時、ひたすらバットを振り込んだ。 本当バカみたいに。 ただただバットを振って、体を作る。 そうしないと気がすまなかった。 全てを野球にぶつける。 そう決めた。 後戻りはできない。 ――もう、やるしかないんだ俺は。 あの日から変わった日常。 今はただ、前を見て歩いていく。
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