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セロたちが孤児院に戻ると孤児院の先生たちが心配そうに外で待っていた。
「セロくん、大変なことになってしまったわね」
先生のひとりがそういうとセロがうなずく。
「なんか、恥ずかしいです。
こんなに早く戻ることになるなんて……」
「恥ずかしがることはないわ。
清空先生から話は聞いているわ。
山田さんのところのマンションでお世話になるのね」
「はい」
すると先生たちがセロを励ます。
「がんばってね。
この街の運命は貴方たちに掛かっているのだから……」
「僕がいなくても清空さんひとりいればそのへんの怪人なら倒せそうですけど……」
すると清空が言った。
「私ひとりでは倒せる怪人は限られている。
北と南同時に敵が現れたら手のうちようがない」
「そうですけど……」
「まぁ、味方は多いに越したことはない。
ミストロから何名かこちらに応援が来てくれる。
それにヒーローも動いている。
出来る限り早めにゲートを発見して破壊したいものだ」
清空が、そう言って苦笑いを浮かべた。
「……では、早く行きましょうご主人さま!
私たちの愛の巣に!」
オトネが、照れくさそうにそういうとセロがすぐに突っ込む。
「愛の巣じゃないマンションだよ」
「いいじゃないですか。
そんなのどちらでも!」
オトネが、そう言ってセロの背中を軽く叩く。
「はぁ……
この先が思いやられるよ」
セロが、そういうと清空が言う。
「まぁ、どちらにせよ日が落ちる前にパン屋の山田に向かうぞ。
敵は、アインだけじゃないのだからな」
「そうですね」
セロは、うなずくと先生たちに手を振りその場を去った。
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