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「こういうときは自分から名乗るものと思うよ」
「そうか……
ならば!聞かせてやろう俺の名は――」
鎌を持った怪人が、そこまで言ったときセロが指の螺子を高速回転させそのまま怪人の懐に一瞬で飛び込む。
「んぁ?」
鎌を持った怪人の首をかしげるよりも先にセロがその首と体を分離させた。
「まぁ、興味ないんだけどね」
セロが、そう言ってため息をついた。
「貴様!聞いておいてそれはないだ――」
怪人が全てのセリフを言うまでの間に怪人の首から上を分解した。
「オトネ!この戦法暫く使えそうだね。
名前を聞かれて喜ぶのが怪人の特徴だから、この隙を狙って僕が螺子で分解!
うん!使えるよ!」
セロが、小さく笑った。
「ご主人さま、顔が悪役ですよ」
オトネがため息をついた。
「……さすがお兄さんだね。
あの鎌を持った怪人の戦闘力は、明らかにお兄さんより上だったのに……
負ける未来も見えていたのにお兄さんは未来を変えるんだね」
隼人が小さく言った。
「未来なんか当てにしない方がいいよ。
未来は過去の積み重ねによって繋がる世界だから……」
セロの目が淋しげに曇る。
するとオトネが楽しげに笑う。
「能力が高いのは気配でわかっていたのですます。
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