霞たなびく森

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   「アルテミスのように、直接、攻撃をかけてくるとは限らないんだ、  森の神の能力なら・・・  この森の形を自由に変えたり・・・、  そう言えば、先程お前は鳥たちを飛び立たせたな?  あれすらもシルヴァヌスの幻惑の手段かもしれない・・・!  私も迂闊だったよ、  道の真ん中に底なし沼があると聞いて、  その不自然さに警戒すべきだった!!」  『ちょっと待て!  それって・・・具体的にどんな能力なんだ!?』  「今、言った通りだ・・・  ヤツは森を自由に操れる。  それが森の神シルヴァヌスなのだ・・・!」 お互い後悔しても始まらない。 サルペドンは隊を幾つかに分け、さらに捜索隊を組む。 ミイラ取りがミイラになる訳にもいかないので、 道の分岐点では必ず目印を残す事を徹底させる。 デン部隊、クリシュナ部隊、グログロンガ部隊・・・ それぞれに無線を持たせ、 斥候やタケル達を再合流させないと・・・。 もう、沼に引き摺り込まれた部下は、 残念だが諦めるしかないのかも・・・。  
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