1人が本棚に入れています
本棚に追加
サルペドンは心配そうにマリアに語りかける。
「お前の力を使うつもりか? ここで?」
マリアは固い意志を持っているようだ、
サルペドンを見上げながら力強く答える。
「私にもできることはあります。
実際、
・・・どこまで私の力が役に立つのか自信はありませんが・・・、
感知能力が増大しているこの地底世界で、
私が力を使わなくてどうしますか?
・・・ミィナさん、酒田さん、ありがとうございます。
それでは私の周り、5メートル以上離れて、
誰もそこに近づけないでくれますか?
それと、
その間、雑音や話し声など、
極力、私の集中を乱さないでほしいのです。」
ミィナには何が始まるか分からないが、
あまり突っ込んで聞くような空気ではないことだけは理解した。
酒田はと見れば、言われたとおりマリアから離れ、
拳銃を握り締めて森の内部へと警戒を始めた。
なら・・・!
ミィナは得意の鞭をビュゥッと振り回すと、
距離を取ってその神経を森に集中し始めた。
まっかせなっさーい!!
そして・・・肝心のマリアは・・・!
最初のコメントを投稿しよう!