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結果は同じなのだ、
この感知能力を持つ者が、その技を使うに当たり、
どちらの方法が感度をあげることができるか、
それは術者自身のイメージ次第なのだから。
・・・
マリアは「思考」という作業を放棄した・・・。
それは自らが行う能力の障害にしかならない。
彼女の行動は、自らが読み取った物を外にいる者たちに告げるのみ。
「・・・ここから先、・・・森全体を覆っている・・・。
とげとげしい・・・悪意を持った意思・・・。
その中でも・・・
スープに浮かぶ具材のように、森の中にいくつかの悪意の塊が・・・。」
傍で控えていたサルペドンは催眠術者のようにマリアを誘導する。
「私の声が聞こえるか、マリア・・・。
いくつかの悪意の塊とは何だ?
その中の一つがシルヴァヌスなのか!?」
「そこまで、区別は・・・あ?」
「どうした、マリア?」
「これは・・・
このノイズは・・・な、に・・・?」
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