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ケーッ!
「うわあっ!」
その時、突然目の前を黒い塊が飛んできた!
またもや森の中の鳥が襲ってきたのだ。
だが、確かにびっくりはするが、
それほどダメージを食らうわけでもない。
せいぜい頭を蹴られるか、嘴でつっ突かれるか・・・
目玉さえ庇えば大丈夫だろう。
「・・・うざってぇな、これもシルヴァヌスとかの仕業かよ!?」
タケルは再び足を動かす前に、もう一度森の茂みの中を見渡す。
どこからともなく、別の動物らしき唸り声も聞こえるようだ・・・。
ゲッゲッ・・・! フゥーッ! フーッ!
「辺りを注意しろ!? 鳥たちだけじゃなさそうだ!
・・・他にも・・・」
「ぎゃあっ!?」
タケルが叫んだ傍から、部隊の一人が悲鳴をあげた。
振り向いたタケルにも辛うじて視えた!
襲われた隊員の頭上に、何かがぶら下がっていたのだ。
・・・鋭利な刃物を煌かせて・・・。
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