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一方、タケル達を狙う側から見れば、
突然、一人の巨大な男が剣を取って踊り出したのを見て、
自分の目を疑うだけだろう。
もしくは敵の頭がおかしくなったのかと考える。
この・・・森の守護者・・・
シルヴァヌスの忠実なる刺客は、
森の木立から木立へと飛び移りながら、
自らの気配を森に同化し、今や・・・タケルの頭上に・・・。
「ああっ!?」
タケルの配下が「それ」に気づいたとき、
既に、その攻撃者はタケルの頭上から鋭い凶刃を振り下ろす瞬間だった!
その刹那、
タケルの全身が波打つ!
敵の刃はタケルの顔面をかすめ、
そしてそれと同時に美しく弧を描いたタケルの右手は、
まるで吸い込まれるように頭上の敵のカラダを切り裂く!
「ヒィッ!」
悲鳴と同時にタケルの頭上から血飛沫が飛ぶっ!
続く第二撃を撃ちこむまでもなく、
直後、頭上から、
暗緑色で覆われた塊が落ちてきた。
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