始動するマリアと漏れ出ずるノイズ

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  見れば肩口から大量の血が溢れ始めている・・・。 この大怪我では逃げる事は出来ても、反撃することはできまい。 すぐにタケルの部下がやってきて、この男を捕縛しようとすると・・・。  「うっ!?」 部下は何を驚いたのだ?  「おい、どうし・・・ 」 その瞬間タケルも息を飲んだ。 頭上から攻撃してきたのは間違いなく人間だと思ったのだが、この異様な姿は・・・!?  「な・・・なんだぁ、こいつはっ!?」 その姿・・・ 保護色になるように暗緑色で染められた衣服の下・・・、 地面に落ちた人間の下半身は、 まるで小枝のように細いのだ・・・。 そしてその関節も、 人間のモノと言うより、小型猿でも連想せざるを得ない。 それに、その襲撃者の足の踵やつま先は、まるで・・・ 足と言うより、手のひらのような形に・・・。  
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