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驚いたのはそれだけではない。
苦痛に歪むその顔も異様だ・・・。
骨格自体が人間のそれではない。
眼球は浮き出て、額や頭部が異常に小さい・・・。
喉には鳥を思い浮かべるような筋が走っている。
まさか・・・。
「・・・おい! てめぇ、何もんだ!?」
とは言ったものの、
よく考えればタケルの言葉はこいつらに通じない。
さらに言うと、
巨大で筋肉の塊のようなタケルに凄まれて、この男は怯えることしかできない。
何しろ、片腕を封じられた後は、この貧弱な下半身しかないのだ。
足で物を掴むのは器用そうだが、カラダを支える程の力はないのだろう、
逃げる事も叶わず、ただうずくまるだけだ。
「あっぁ あう っう!」
と、後は言葉にならない呻き声をあげるのみ・・・。
部下に男を縛らせた後、タケルはサルペドンに無線を入れた。
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