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「・・・とゆーわけなんだが、サルペドン。」
今までの経過は省略しておく。
同じ説明は皆様には必要あるまい。
さて、サルペドンは少し考える時間を要してから返答を送った。
『タケルにはどう見えるんだ?
人間とは違う生き物なのか?
それとも、なんらかの障害に見えるのか?』
「障害?
・・・そういえばそうも見えるな・・・。
知能はちゃんとありそうだし・・・。」
『なら・・・もしかすると、
そいつは放射能を浴びて生まれてきた存在かも・・・。』
その言葉にタケルはショックを受ける。
「ええっ!? こいつが!?」
『私も医者じゃないし、この目で見てないのでなんとも言えんが・・・、
この世界に人権意識などないだろう、
まともでない者は地位の低い仕事に就くか、
こうやって末端の兵になるしか・・・、
どちらにせよ、放射線障害や遺伝子異常を持って生まれたら、
そんなに長生きも出来んだろう・・・。』
タケルは思わず、その怯える男を見下ろした・・・。
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