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森の神か・・・。
そう言えば、緑が増えてきた。
シダ類は地上のものと区別できなさそうだが、
そこかしこに生えてる植物は、見た事も聞いた事もないものばかりだ。
ブゥゥン・・・
何種類かの昆虫もわずかだが飛び回っている。
蜂だろうか、蠅だろうか?
よく見れば、どちらの種に属するかはわかりそうだが、
今は前を進むことが先決だろう。
だが、慎重なるクリシュナがここで声をかける。
「みなさん、肌の露出を控えた方が良いのでは?
毒虫がいないとも限らないし、
未知の病原菌を持っていたら免疫もない我らは手も足も出ない。」
うわわ、とミィナが大きな刺しゅうの入ったブランケットを体に巻きつける。
彼女の健康的な太ももが見れなくなってしまうのは残念だが、
アルテミス戦で包帯だらけなので、
まっとうな美的感覚を持っているのなら、そんな状態を喜んでいてはいけない。
傷が治ったらいくらでも見れる筈だ。
もっともマジマジと彼女のナマ足を見たら、
ミィナは、ニヒヒと笑いながら容赦のない蹴りをお見舞いしてくれるに違いない。
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