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黒猫天使さんが真剣な瞳を向けてきた。
わかってはいたけど、いざその時になると怖くなってしまう。
こうして猫と戯れてる姿にしか見えないあたし達だけれど、実は屋根の上。
普通ならありえない場所。
あたしもこうなるまではのぼったことなんてない。
ヒヤヒヤする。
まあ、死ぬことはないんだけれど。
「じゃあ、確認だ」
そう言って黒猫天使さんは説明を始めた。
すでに神様から全て聞いていたから、本当に確認だけ。
そのくらい、慎重にやらなきゃいけないことなんだろうけど。ちょっと面倒だな。
「新庄詩月」
「はい」
「会いたいと言っていたのは兄の詩貴。間違いないな?」
「はい」
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